幸福学　Elizabeth Dunn

◆年収、物質的満足度、幸福度の関係
年収に応じて、物質的満足度は指数関数的に増加する。
一方、幸福度は対数関数的な孤を描き、年収７５０万円くらいからほとんど増加しない。
（プリンストン大学の調査）

◆お金の使い道・・・体験vs物質
旅行などの体験…他人と比較できないため、総じて満足しやすい。体験に対する後悔は、「お金をケチって体験なかった」ことに対する後悔が大きい。

パソコンなど物質的なもの…他人と比較しやすく、他人よりグレードが低いと満足度は下がる。また、「買って悔した」といったことは非常に起きやすい。

→幸せになるお金の使い道は、「有形物の購入」ではなく、「経験の購入」である。
→一歩進めると、「有形物の購入」であっても、それを経験のため購入した場合には満足度は下がりにくい。例えば、車を「モノ」として買う場合には高級車の方が満足がいくが、「ドライブしてあちこち行くこと」が目的の場合は安い車でも満足する。

・チョコレートの実験
チョコを食べた人を二群に分け、A群には一週間チョコを断ち、B群には制限をかけなかった。一週間後、両群にチョコを食べさせると、A群は以前より満足度が上がり、B群は下がっていた。
・Big Ben効果
ロンドン市民はBig Benに行ったことない人が多い。地元民は、地元の観光名所にはいつでも行けるため、なかなか行かないという効果。

→チョコレートの実験とBig Ben効果より導き出せるのは、「好きなモノをいつでも好きなだけ」というのは下手くそなお金の使い方。好きなモノこそ、満足度をあげるため、制限し、自分へのご褒美とするとよい。

◆お金の使い道・・・自分のためvs他人のため
二群に分けた被験者にお金を渡し、A群には自分のために遣い、B群には他人のために遣って貰った。その結果、北米とアフリカで、それぞれお金の使い道は異なったが、どちらも共通して、B群の方が顕著に幸福度が高かった。
→子どもを観察していても、自分がお菓子をもらったときより、他人にお菓子を与えたときの方が幸せそうな表情であった。
→他者に分け与える喜びというのは、人間が生来有しているもの。

◆インフルエンザウイルス
(1)　A型
・H3N2　香港型・・・感染力が強い、重症化しやすい
・H1N1　新型・・・2009年に登場
(2)　B型
　あまり広まらない。重症化もしにくい

◆ヘマグルチニン(Haemagglutinin)
H1～H16までがあり、そのうちヒトインフルエンザはH1～H3を持つ(トリインフルエンザなどはH5N1のように異なる亜型を持つ)。喉など、細胞表面に付着する働きをもつ。

◆ノイラミニダーゼ(Neuraminidase)
百種類以上が存在するが、ヒトインフルエンザはN1～N2を持つ。語尾から分かるように、酵素であり、インフルエンザウイルスの自己複製の際に用いられる。タミフルやリレンザといった ノイラミニダーゼ阻害薬 は、この酵素の働きを阻害することにより、ウイルスの増殖を防ぐ。

◆ワクチンの効果・・・当初は7、8割効果があるとされていたが、近年では(子どもなどでは)2、3割ということもある。
効果低減の原因
(1)流行予測の適否・・・昔からよく言われている
(2)ウイルスの変異・・・近年、ウイルスの流行期間が長くなってきているため、流行の始期では効果のあったワクチンも、終期では効果が低減していることも。
(3)鶏卵内抗原変異・・・ワクチン製造過程である鶏卵内での増殖の際に変異してしまう。

◆鶏卵以外の製造方法
細胞培養・・・イヌの腎臓の細胞などを使う
遺伝子操作・・・直接遺伝子操作でヘマグルチニンを作る。

胃潰瘍

十二指腸潰瘍も場所が似ており、症状も似ている。胃酸の分泌量が低い高齢者でもなりやすい(薬の副作用の影響もある)。
※胃潰瘍を軽く見てはいけない。胃潰瘍からの合併症などで年間４０００人が死亡。

◆主な症状
・痛み（鈍痛、鋭痛さまざま）・・・胃の場合、食後、みぞおちあたりが痛むことが多い。十二指腸の場合、夜間など空腹時に痛むことが多い。
・出血による諸症状・・・吐血、タール便、貧血
・過酸症状・・・胸焼け、ゲップで胃液が逆流、など
・吐き気、嘔吐
・食欲不振

◆併用禁忌
抗血小板薬(抗凝固薬)。アスピリンなど。
NSAIDS

◆ピロリ菌
幼少時に親から感染することが多い。胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者の多数がピロリ菌保菌者。
・ピロリ菌の検査：(1)内視鏡検査時に検体採取、(2)血液や尿に対する抗体検査、(3)尿素呼気試験、(4)便中抗原測定
・除菌方法：一次除菌(プロトンポンプ阻害薬+抗生剤2種)ｘ７日、で８割方の患者はそれで除菌完了。除菌しきれなかった患者は、抗生剤の種類を変えて二次除菌。


◆治療薬
・抗潰瘍薬。胃酸分泌抑制薬と胃粘膜保護薬。治療期間は約6～8週間。
（・抗生剤・・・ピロリ菌の除去）

過活動膀胱に続き、メモ。
あとで自分で調べ直そうね。

◆ドライアイの原因となる環境
エアコン
スマホ、ゲーム、PC
コンタクトレンズ(ハードよりソフトの方がドライアイになりやすい)
老化
薬の副作用

◆ドライアイの検査法
・BUT検査・・・涙の乾きやすさを調べる
・染色検査・・・角膜の傷を調べる
・シルマー検査・・・涙の分泌量を調べる

◆主な治療法
・人工涙液・・・目薬。
・涙点プラグ・・・涙点(涙の排出口)を器具(プラグ)で塞ぐ(点眼麻酔の後、施術)

主な症状

◆尿意切迫感
　→急な我慢できないほどの尿意

◆昼間頻尿
　→しばしば、日中に８回以上トイレに行く（尿量が少なくても尿意を感じてしまう）
　※健康であれば、排尿回数は一日5～７回ほどであり、一回当たり200～400ml。

◆夜間頻用
　→しばしば、夜中に二回以上トイレに行く

◆切迫性尿失禁
　→突然尿意、我慢できずに漏らす。


主な原因

◆神経性
　→膀胱の筋肉を調整する神経系に異常

◆器官障害
　→膀胱などの排尿器官に障害
　　e.g.出産により骨盤底筋が緩み、尿が漏れやすくなる。
　　e.g.膀胱壁が厚くなり、内圧が高くなる。

◆その他
　→加齢（神経が過敏に働く）、特発性、続発性
　　e.g.前立腺肥大症により、尿道が圧迫→残尿感や夜間頻尿。
　　c.f.がん、結石、感染症によっても同様の症状が出る。